Nov 6, 2011

彼我


写真美術館で畠山直哉の個展とキャノンの写真新世紀東京展2011を見た。(写真新世紀の方は受賞作品の展示)

http://www.syabi.com/contents/exhibition/index-1386.html
http://www.syabi.com/contents/exhibition/index-1454.html

畠山氏の写真、こうして個展でまとまったプリントを見るのは初めてだったが圧巻だった。

確か以前、自分の写真ポートフォリオを持って行ってボロクソに言われたギャラリーには立派な畠山コレクションが飾ってあった。そのオーナーはイェール大卒の典型的なギャラリストだった。

あの時に勉強し直してこいと言われていくつか写真集を買った。しかし、後になってそれを売ってしまった。

情けない話だが、僕はある時からカメラを積極的な気持ちで持てなくなり、だんだんと撮ること自体が嫌になってきてしまった。

入手するまでに紆余曲折あった一眼レフとレンズのセット。そこそこの年月、必死に撮っていた時期があった。撮った写真にどうしてもうまく自分が出ていない気がして、その閉塞感に耐えられなくなってやる気が尽きた。多分、直接諦める気になったのは去年ロシアに行って大きなスケールの自然とヒューマンドラマに出会ってからっだろう。

写真新世紀にも何度か応募した。受賞した人達のポートフォリオをめくりながら、自分の作品ポートフォリオのことを色々と思い出した。何度も何度も色々な形にまとめてみたが、どれも何か1点が見えていない、作品と呼べる域に達しないもののような気がした。今でもその多くはクローゼットにしまった段ボールの中に眠っている。

本当はもう一度、自分がとった様々な写真をテーマを絞って編集していみたい気持ちはある。しかし今年も何度かLightroomを開いてみたが、途中でどうしても手がとまってしまう。

この写真の話は、僕がここ数年ずっと感じてきた様々な行き詰まりにも共通しているのだろうと最近痛切に感じる。