東日本大震災から1年が経った。いま、確定申告の準備に追われながら東京でこの日記を書いている。
先週、南相馬に数日滞在して地元の人達の話を聞いてきた。直前に声がかかった話で、ほとんど何の準備もできなかったが…半年前にフランスの専門家のインタビューをして以来、原発のすぐ近くで今も暮らす人達がどんな経験をしたかを伝えたいと思ってきた。迷っている暇はなかった。
行く前は、自分の取材ができるかどうかは半々だったが、いくつかの(かなりみっともない)失敗を経て、結局は記事にまとめられそうなインタビューができた。
新聞記者でもない、今までデザインやアートについて書いてきたいちライターの自分がこんなことをして何の意味があるのだろうか。クールな旅の雑誌が震災についてここまで踏み込んで書く必要があるのか。(一連の震災に関する記事は誰にも依頼はされていない)きっと自分にとっては意味があるんだろう…としか言えない。
今回の南相馬行きについて声をかけてくれたドキュメンタリー映画監督のIan Thomas Ashにはとても感謝している。普段はデザインの仕事でも取材でも、予め全てをセッティングしてから順序立てて進めていくことが大半なので、その場の状況や偶然をうまく使いながら撮影していく彼の手法はとても勉強になった。
まだまだ、学べることが沢山ある。
